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AGA治療薬Drug Treatment for AGA (Androgenetic alopecia)

【 主要なAGA治療薬 】
特に男性AGA(MAGA)に対する薬物治療は確立しています

AGA治療薬の要点

AGA治療法の関連
  • 1.AGA治療は薄毛の早期段階から治療することが最も重要です。
  • 2.対費用効果を考慮した場合、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの3種の薬剤から個人の特性に応じて選択するのがよい。
  • 3.余裕があれば、有用な種々のビタミン、LLLTやメソセラピー・PRPを併用するのが最良です。
  • 4.薬剤を使用していると、AGAの脱毛進行はほぼ止まってしまうことが多いので、"脱毛進行によって"移植術を繰り返さないとならない"という状況を回避することができます。
  • 5.薬剤処方自体は簡単なため、薬剤治療のみのAGA治療専門クリニックは多いのが現状です。
    使用薬剤は上記3種類の薬剤をベースにしていると思われますが、どのような種類の薬剤を使用し、どのように配合をすれば、患者さんにベスト(料金や薬剤の質も含む)なのかを考慮するのが多少難しいかもしれないため、信頼できるクリニックで処方してもらうのがよいでしょう。
  • 6.近年、個人輸入で薬剤を入手する方が多いようですが(2023年時)、薬剤成分自体が全く含まれていないというケースは少ないようです。しかし、詳細な製造工程は不明なことが多く、不純物などによる健康害が起こる可能性が十分に考えられます。薬剤の場合、症状が出た時は対処に苦慮することが多いので、何らかの異変を感じた場合は、即座に服用を中止するようにしてください!
  • 7.薬剤による治療は、適正な治療を行っていれば大きな副作用はありませんが、生涯使用し続けなければならないことが大きな欠点でしょう。したがって、ランニングコストを考慮すべきでしょう。

1.フィナステリド(商品名:プロペシア)

《 フィナステリドの歴史 》

フィナステリドは、1983年にメルク社が5α-還元酵素阻害薬として合成に成功し、前立腺治療薬として1992年にFDA(Food and Drug Administration: アメリカ食品医薬品局)に認可されました。その後、副作用として発毛効果が発見され、脱毛治療として1997年にFDAに認可されました。
日本では、2005年に万有製薬(現MSD株式会社)が厚労省の承認を得て発売しました。また、2015年にファイザー製薬から後発薬(ジェネリック医薬品)が発売され、2022年現在で10社から発売されています。

《 フィナステリドの作用 》

プロペシアの作用

AGA内服薬プロペシアの主成分である「フィナステリド」は、「5α-還元酵素2型」という酵素の働きを抑制する効果が認められています。
この「5α-還元酵素」は、男性ホルモンの一種である「テストステロン(T:Testosterone)」と結びつくことで、AGAの原因とされている「ジヒドロテストステロン(DHT:Dihydrotestosterone」に変換させる働きをします。
プロペシアの服用によって「5α-還元酵素」のうち2型の働きを抑制する(男性AGAは主に2型の還元酵素によって影響)ことで、DHTの産生を抑制を抑制することによって効果を発揮し、髪を細くしたり抜けやすくさせる働きを抑えることができます。

《 フィナステリドの副作用 》

副作用には、男性機能の低下(勃起不全、性欲減退、精液量減少など)、肝機能障害、うつ症状などが報告されています。副作用の頻度は高くはありませんが、身体に異変を感じた場合には、早急にクリニックにご相談してください。

2.デュタステリド(商品名:ザガーロ)

《 デュタステリドの歴史 》

デュタステリドは、世界100か国以上で前立腺肥大治療薬として承認されています。男性AGA(MAGA)に対しての治療は、米国では臨床試験が突然中止されましたが、2015年に日本では承認され、2022年現在、日本と韓国の2か国でのみで承認されています。

《 デュタステリドの作用 》

プロペシアと同様に、MAGA発症の原因となるDHTを抑制することによって効果を発揮します。プロペシアとは異なり、「5α-還元酵素」の2型だけではなく、1型も抑制することにより、さらにDHTの産生を強く抑制します。
したがって、プロペシア服用で感受性が低い方(効きが悪い方)が選択してみるのがよいでしょう。

《 デュタステリドの副作用 》

デュタステリドの副作用の特徴は、極めてプロペシアに類似しています。
フィナステリドと同様に、副作用の頻度はそれほど高くはありませんが、身体に異変を感じた場合には、早急にクリニックにご相談してください。

3.ミノキシジル外用薬(商品名:リアップなど)

ミノキシジル内服薬に関する警告画面

※3:医薬品等を海外から個人輸入される方は、厚生労働省ホームページの「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」(2022)をご参考ください。

《 ミノキシジルの歴史 》

ミノキシジルは、ファイザー製薬(旧アップジョン社)が高血圧の治療薬として1960年代に開発しましたが、副作用として多毛症を認め、1980年代に脱毛症の治療薬2%ミノキシジル「Rogaine」として発売されました。
国内では、1999年に1%のリアップが発売され、現在は男性AGA(MAGA)では5%外用薬、女性AGA(FAGA)では1%外用薬が承認されています。

《 ミノキシジルの作用 》

ミノキシジルの作用については、血管拡張作用による血流増加によって効果を発揮するとする記載が多いようですが、これは間違った記載で主な作用ではありません。なぜなら、他の血管拡張薬でも血流増加をさせる作用があるにもかかわらず、多毛にはならないことからもおわかりでしょう。
作用機序としては、カリウムチャンネル活性化が関与している報告もあるが、なぜ毛乳頭細胞の分裂を促進するのかという明白な解明はなされておらず、残念ながら詳細な作用機序は現在でも分かりません。

《 ミノキシジルの副作用 》

ミノキシジルの外用薬の副作用には、かゆみ、皮膚炎などがあり、頭痛、動悸(不整脈)、めまいなどは非常に稀です。
なお、内服薬は未承認ではありますが、医師の管理下で厳重に管理され、適正に処方されるのであれば、基本的に大きなリスクはないと考えられます。ただし、フィナステリドやデュタステリドと比較すると非常に注意しなければなりませんし、脱毛症に対して必ず使用しなければならない薬ともいえません。
ファイザー製薬(旧アップジョン社)の開発当初において、内服薬における動物実験で重篤な副作用(心臓破裂)を認めたため、内服薬の発売を断念したという経緯や、2022年現在でもミノキシジル内服薬を承認している国がないことからもわかるでしょう。
2022年現在、AGA専門クリニックやそれ以外のクリニックでも、ミノキシジル内服使用による増毛効果の魅力に刺激されてオーダーメイド処方として処方販売されているのが現状です。この場合でも当然ながら製剤の出所は海外製品であってクリニック対応専門業者を通じて購入販売しているのが通常です。個人輸入代行を通じて個人が使用する場合はさらに出所に不明瞭な点が増え、リスクはさらに高くなるでしょう。
特に心血管系の基礎疾患を持っておられる方や、ご高齢者では十分に注意して使用する必要があることを認識してください。

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