女性らしい生え際ライン『丸い生え際ラインとは?』
20歳代女性:丸い生え際ラインの移植症例です。
FUE:1000グラフト。

【術前】
術前の状態での生え際ラインは、生え際の高さが極端に高いというわけではなく、女性では正常範囲の生え際です。
しかし、たまご形の顔型のような丸い生え際ではありません。
ご本人のご希望では、生え際のラインを下げて丸く整えたいというご希望でした。
今回のようなケースは、女性では典型的な植毛術です。美容目的の植毛術としては女性らしさを追求する一般的なデザインです。
また、生え際を丸くすると小顔効果も期待できます。
しかし、”適正な生え際の高さ”であることと、”側面が極端に前に張り出さない”ことを十分に考慮しておく必要があります。
理由は、『 顔のバランスを崩さないこと 』が重要だと考えるからです。万が一、額が極端に狭くなって、顔のバランスを崩した場合は修正に手間がかかります。
また、個人差はありますが、日本人の場合、女性であっても”通常は比較的太い毛髪が移植されるため、濃すぎる生え際ライン”になり、額が狭すぎると、さらに不自然になる可能性があります。
したがって、最初から極端に生え際ラインを下げることはオススメしていません。
【手術評価】
移植面積は34cm2、移植密度35グラフト/cm2で移植術を行っています。
FUEの評価:FUEで最も評価すべき検査は毛包切断率です。この例では、毛包切断率(➡ Step3『Proの植毛術』をご参考ください。)は2%でした。また、グラフト損失率は0%であり、FUEを行っても全く問題がなかったという結果でした。次回、植毛術を検討する場合でも、FUEを選択しても全く問題ありません。

遺伝的素因:FAGA(女性のAGA)の遺伝歴はありません。
ドナー状態:ドナー密度は平均的な密度です。
術式選択:年齢もお若く、ドナー密度も十分なので、FUEで問題はありません。
ただし、ロングヘアの女性の場合、通常のFUEである剃毛するFUEを行う場合、元の頭髪の長さまで戻るのに、1年以上必要となってしまいます。
このような理由からFUTやNS-FUE(剃毛しないFUE)を選択することが多いのです。
しかし、今回の場合は、通常のFUEで行うことを選択されています。
【手術結果 - 術後6ヶ月・1年】
術後6か月目でほぼ結果が出ています。術後1年目で完成です。
【ドナー部 - 術後1年】
女性の場合、髪の毛を長く伸ばしていることが多いでので、1回くらいのFUEで無数の点状のキズが目立つことはまずありません。
しかし、全くわからにに越したことはありません。今回の場合は、頭皮の肌も白く、キズの治りも良かったのか、FUE手術を行っているとわかっているにもかかわたず、キズの判別が難しい状態でした。
非常に良いことですが・・・。
私としては、移植された部分よりもドナー部が如何にわからないかの方が重要なので、非常にうれしい限りです。
(2023年3月 K. Yamamoto 記)


